時は戻り、お嬢が行方不明になってから数日後。今までグータラしていた主人公達だが、ようやく事の重大さに気づき重い腰を上げた。
この先、この3人で旅をすると思うと目も当てられない。それでもやっていかなければいけないのが悲しいところであるが。とりあえず当てもなくお嬢を探そうとしたが、何故か北の関所を通っていった気がしてならない。何故かは知らないが。

世界地図を広げ、次の街までの距離を見てみたがかなりのものだ。正直この距離を裸一貫の雑魚3人で切り抜けるのは何とも難しいような感じがする。だからといって考えている場合でもないが。まぁ考えるほどのアイテムもなければお金もないし強さもない。とにかく運を天に任せて進むしかないね。

嫌がる主人公達を何とか表に引っ張り出し、北の関所を目指した。すると早速…

所 持 金 半 分 に な っ て 再 開

実際は半分になるほどのお金なんてないんだけど、気分的に減ったのだ。っというかいきなり全滅か。何だか先が思いやられるぞ。気を取り直して進むとするか。

所 持 金 半 分 に な っ て 再 開

うーん…確かに主人公達が嫌々行くのも…判る気がしてきた…。というか俺も嫌だ、こんな棺桶天国。

何よりあいつが強い。ダンビラムーチョ。
魔物と遭遇すると大抵コイツが入っている。やばい、一撃で葬られる。一撃って、何の冗談だよ。

…ん?待てよ…?

俺達を一撃で葬っているのはダンビラムーチョだ。
そしてチームメイトの破壊神だんきちも同じ種族だ。
つまり…

ダンビラムーチョ=強い
ダンビラムーチョ=破壊神だんきち
強い=破壊神だんきち
強い=一撃必殺
強い+一撃必殺=破壊神

破壊神=だんきち

う、うわぁぁぁあああ!
だんきちがとうとう正体を現したぁぁぁ!

…さて、いくか。

それからというもの、遂に正体を現した破壊神だんきちに何度も斬られながら数えること21回目。ようやく北の関所を抜けることができ、新しい街へとつくことが出来た。ツ、疲れた…。

つーか、だんきち出すぎ。

やっと思いで着いたというのに、何故か嫌な雰囲気の街である。おいおい、少しくらいゆっくりさせてくれよ。と、言いつつも自分の中に眠る野次馬魂がふつふつと湧き上がり、町の人に伺ってみた。

話の内容をまとめてみると、どうも街をお騒がせしているのはお嬢のようだ。確かにお嬢はある意味お騒がせするような容姿かもしれない。うーむ、残念だ。

上に上がっていくお嬢を暴漢と呼ばわりする人間までいるじゃないか。いや、女に使うのだから暴女、暴婦呼ばわりか、などとどうでもいいノリツッコミをしているが、ある意味どれも否定できないのが悲しい

問題の屋敷に入ってみたのだが、仕えているものは皆震え上がっていた。確かにお嬢はいろんな意味で震え上がってしまう存在だがそんなに怖がることも無いのに。失礼な。

さて、お嬢を探してあちこちの部屋を回ったがどこにもいない。おかしいなぁ〜と思いながら2階の部屋を空けると…おや?

なにやら見慣れた人影があるじゃないか。
おや・・・・ツインテール・・・・反則的な胸・・・・つまり

ツインテール+反則的な胸=俺の好み=お嬢

あれ、お嬢じゃん。…お、お嬢!?
どうしたんですか!?その無駄に野生チックな肌の色は?おまけに血管まで浮き出てるじゃないですか!?とうとう脳みそまで筋肉になってしまったのか??
などどあらぬ妄想ばかりしている俺をよそに、お嬢は見慣れない輩と会話をしている。

どうやらこのハワードとかいうおっさん、あらかじめお嬢がくることを予知していたとか。おまけにお嬢を退治するまじないまで会得済みとのこと!何か言ってる事はかっこいいが、顔のせいでただの悪あがきにしか聞こえないのが不思議だ。残念、おっさん!
しかし血管ムキムキのお嬢の前にあっさりと解除されてしまう。懲りずにまた結界を張りなおすおっさんなのだが、何だかほんとに悪あがきになってしまっている。

今まで見ているだけだったが、お嬢にこれ以上罪を重ねてもらうのはいただけない。お嬢の名誉のため、よわよわしいヤンガスたちを向かわせることに。

幸いなことに、ヤンガスたちの姿を見て今回は退散しようとする。

「この人たちを相手にしながらじゃさすがに私も分が悪いもの」

ちなみに今の主人公達のレベルは以下の通りである。

主人公7 ヤンガス7 ククール12 特徴:全裸

はっきりいってハワードより弱いと思う。ってか確実に弱い。チャゴスにも勝てるかどうかすら怪しい。マジで怪しい。
まずい…。お嬢の脳内筋肉化は末期のようだ…急いで助けなければ。

ハワードに一応礼を言われた。これからは気軽にハワードさまとでも呼ぶがいいだろうと褒美までもらってしまった。なるほど、さまをひらがなにすることで気軽さを強調していると見た。こいつ、顔に似合わずユーモアのある男だな。お前のユーモアセンス、しかと受け取った。
まあ、言葉で聞いている主人公達にはわからなかっただろうな。もったいない。

再度現れるお嬢に備え、新たな結界を作るとのこと。礼も兼ねて俺達に仕事をやろうと告げられる。なに?命の恩人に対するお礼がパシリ?おいおい、なんだこのハイレベルなユーモアセンスは?冗談は顔だけにしてくれ。

しかしこいつに好き勝手されては、お嬢にどんな乱暴な真似をされるかわかったもんじゃないので、仕方なく引き受けることに。非常に不本意ではあるが。

ハワードのおつかいをこなしていく途中、お嬢のフィアンセだとかぬかしていたラグなんとかに出会う。
ラグなんとかは見聞を広げ、自分を磨いているのだよと言いながらパシリをしていた。この男、毎回言うことがずれている。微妙に。でも悪い奴じゃないんだよなぁ。ずれてるだけで。
今思えば自分をパシリのようなことをしているのだから、何もいえないのが悲しい。お互いパシリ同士頑張ろうじゃないか。ラグなんとか。

ククールがドルマゲスを倒したらゆっくりできると思ったのにな〜なんて狂言を言い出す。おいおい、今まで散々楽してたじゃないか。でもよく考えれば死んでいたらゆっくりもくそもないのかも。すまん、ククール正論だった。

このメンバーといるとろくなこと無いなとも呟く。

あぁそれは正解。

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