前回の痛い敗戦を機に原因究明へと乗り出したお嬢ご一行。今まで出来る限り戦闘を回避してきた仇がまわってきたのか、とにかく実験を重ね戦闘データを必死にかき集めた。すると色々なことが浮き彫りになってきている。

まずは赤鬼青鬼の時だけが回避能力が発動しないと思っていたのだが、大きな間違いだった。竜骨の迷宮で試した結果、全種類のモンスターの攻撃を回避することが出来なかった。それどころか闇の遺跡のモンスターですら回避できない状態にまでなっているじゃないか。これはかなり間抜けな見落としだった。

というのも、闇の遺跡ではほとんどの戦闘を逃げていたので攻撃を受ける以前に戦闘自体していなかったのが原因である。しっかりと雑魚戦もこなしていれば、もっと早くにこの事実を気づくことが出来たはずだ。ううむ…まいっちんぐ。

さて、そうなると問題は何を基準に回避スキルが発動するのかを判断しているかである。

私の最初の考えでは単純に強さではないかと睨んでいた。しかしそうなると、ドルマゲスに適応されて闇の遺跡の雑魚には反応しないというのは些か不自然な話である。次に影響がありそうなすばやさで考えてみたが、やはりどうみてもお嬢よりも遅いモンスターにすらも反応しない。
一応後半になればなるほど効果が乏しくなっていくのかとも思ったが、前回の巨竜戦では遺憾なく発揮していたのでこれも違う。

いくら空論を重ねても埒があかないので、更にデータを集めることに。とりあえずどの地域のモンスターまでは回避スキルが働くのかを探ってみた。すると、サザンビーク周辺クラスのモンスターまでは正常に機能していることを確認した。

そこで、このクラスの敵とその後のクラスの敵のどこに適応するかどうかの判断基準があるのかを照らし合わせてみた。そしてとうとう原因と思われる一つを見つけることが出来た。

まずはサンプルとして集めた戦闘データを見てもらいたい。

  バーサーカー:2/100
タンビラムーチョ:1/100
   ガーゴイル:46/100
 マージリンリン:58/100

これは回避スキルのみでどれくらいの確率でモンスターの攻撃を避けたかを測ったものである。
前者と後者では出現地域が近いにも関わらず、実験結果に歴然の差が出ている。一見それ以外の共通点はなさそうにも見えるが、一つだけ繋がっている事実がある。

この2組のレベルが前者は24レベル、後者が23レベルというものだ。ちなみにこの時計測したときのお嬢のレベルは33である。ここまで書けば大体の人は予測できるだろうが、この実験結果からお嬢の回避スキルは、

お嬢が対象のモンスターのレベルより10以上多くなければ適応されないという仮説を立てることが出来る。

勿論お嬢のレベルを1上げて34で再度試してみたところ、前者のモンスター達の攻撃を見事に回避している。

今まで回避できなかったモンスターのレベルを調べてみると、どれもお嬢とほぼ同じ位のレベルでありとても回避できるような設定ではなかったことがわかる。そう考えると、回避スキルは相手と自分のレベル差に効果発動が依存していると見て大丈夫だろう。ようやく原因が判明してバグではないと分り、一安心である。

勿論、今回の仮設は組長さんのドラクエ8調査報告書のデータを元に組み立てることが出来ました。感謝感激雨あられでござる。

ちなみにドルマゲスのレベルは18。当時のお嬢のレベルは33。どおりで回避しまくっていたわけである、ドルマゲスが予想を遥かに超える低レベルのために多少混乱してしまったが、無事丸く収まったので良かった良かった。
それどころかドルマゲスのレベルが闇の遺跡に出てくる雑魚よりも強い設定にされていたら回避スキルは発動しなかったわけである。そうなると…

必死の思いで回避スキルゲット!→ドルマゲスにまったく通用しない→回避スキルなんてつかえねーじゃねえかよ!!と誤解→以後大事な切り札を腐らせてしまう…etc
なんていうとんでもない展開になりかねなかったのでむしろ大助かりである。危ない危ない。

そう考えるとドルマゲス戦においては、本当に絶妙のバランスで成り立っていた勝利だったのだね。まったく勘弁してもらいたい。

さて…これでお嬢がどうして急にどんくさい動きになったのかはわかった。わかった。
…が、

この実験で楽勝かと思っていた鬼退治が、レベル上げをする以外に勝つ手段がなくなってしまったという現実を直視できない俺はどうしたらいいのだろうか?

…もういい!もう知らん!もう寝る!

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