暗黒神ラプソーンを撃破し、感激の嵐に舞い上がっていたのも束の間、ラプソーンが大人気なく本気を出してしまいちょっとだけビビッているお嬢ご一行。

呆気にとられていると、いわゆる量産型ゲモンに襲撃を受けてしまいそのまま地上へまっさかさま。しかし、ここだけの話ラプソーンよりあのゲモンの大群に襲われたほうがよっぽど恐ろしい。
なんてことを考えていたら、レティスが間一髪のところで助けてもらった。

レティスが言うには、もはやラプソーンを封印することは不可能。こうなっては倒すしか道は残っていないらしい。
そんなことを主人公へ熱く語っていたが惜しいかな、頼む相手を間違っている。

ひとまずレティスの言われるがままに7つのオーブを集めることに。

オーブ集めを始めたのだがこれが至って平凡。何かが起きるわけでもなく妨害があるわけでもなく、非常に味気ない作業だ。すんなり7つ集めて終えてしまったじゃないか。

まぁ唯一あった出来事と言えば、リーザス塔でお嬢からとんでもなく見当違いなお叱りを受けたことくらいだろうか。あの見当違い指数はやばいね。普段から見当違いなことばかり思っている俺が言うんだから間違いない。

そんなこんなで集めたオーブをレティスへと渡すとある杖を渡された。なにやらラプソーンの周りには結界が張ってあり、それを取り除かなければダメージを与えることが出来ないのだと。
はは〜ん、それでこの杖を使って解除するんだな?少し手間はかかるが、それはしょうがないか。

なんてことを思っていたら、レティスから我が耳を疑うような発言をキャッチしてしまった。

そして祈るのです。4人が祈ればきっと道は開けるでしょう。

…ん?4人?

4人っていうことは…つまり4人だよね?1,2,3,4の4人だよね?…そうなるとお嬢は1人という数になるから、あと3人必要なわけだ。そんでもってその3人っていうのは、やっぱり今棺桶の中でぐっすりおやすみになられている方々になるわけですよね?

オレの慌てふためいた発言にもレティスは丁寧に頷いてくれた。



……

………

あれ?終わり?

あなた達は今まで一人でこの旅を乗り切ったのですね。それではここは私の力を使って結界を解除いたしましょう、みたいなレティスのセリフを期待していたのだが、空振りで終わったようだ。まったく、神を相手にお嬢と棺桶部隊だけで行かせようとするとは慈悲のかけらもない神鳥である。

とりあえずは今の戦力でどれくらいもつのか試す為に、ラプソーンと戦うことにした。レベルはそのままとはいえ、装備は最高品質のもので揃えたのでそれなりにいけるとは思うんだけども。

今回はあくまでお嬢一人旅の弊害ということで、棺桶部隊を全滅させてから挑むことに。世界中の葉を使って順調に生き返らせてたのだが、やばい。とにかくやばい。
何がやばいかって、今のレベルだと相手の攻撃を一回受けただけでもう死人顔になってる人がいるんですよ。しかも複数。

正直今の状態では全員で祈るという言葉が頭に浮かんでこないので、そのまま敗北。改めてラプソーンの強さというか、棺桶部隊の弱さを実感してしまった。

さて、戻ってきたはいいがこれからどうしたものか。
レベルを上げる前に、やれることは全てやっておきたいのでひとまずそっちを片付けることに。

防具系に関してはほぼ完璧である。現状ではこれ以上いじりようがないからいいとして、アクセサリーが問題だ。
ただでさえ少ないHPなので、最低でも相手の攻撃を2回耐えられるHPが欲しい。となれば、当然HPをあげるものを装備したいわけである。そこで考えるのは勿論命のブレスレッドだ。

しかしここでまた問題が発生してしまった。
材料となる命の木の実が一つも残っていない。決戦前にお嬢が全部食べてしまっていたからだ。
木の実を落とす魔物は一応いることはいるのだが、正直しんどい作業になってしまう。だけどレベルもあまり上げたくはないので、仕方なく木の実採取へと出かけることに。

当然すぐに出てくるわけもなく、ひたすらターゲットの魔物を恐喝していると突然変な胸騒ぎがした。
何故かサザンビークの大臣の安否が気になってきたのだ。何であんな大臣のことなんか気になりだしたのかわからないけど、とりあえず行ってみようかな。

大臣宅へと足を運ぶと、家の中には誰もいない。いったいどこへ行ってしまったのかと思い、家中を探し回っていると2階の鏡が怪しげに光っている。
冒険慣れしている私から見れば、これはきっと別のところへ繋がっているはずだ。大臣の手がかりも何もなかったので、ここはおもいきって鏡へと手を差し伸べた。

するとどうだ。やっぱり変なところへ飛ばされたじゃないか。

辺りを物色しながら奥へと進んでいくと、牢屋の中に大臣が捕まっていた。何だかあんまり緊迫感のない雰囲気だったが、大臣はいたって真面目だったのでとりあえず助けることに。
ノリのいいボストロール達を問題なく撃破し、無事大臣も解放である。

別れ際に大臣から非常食として力の種と命の木の実をもらえた。おぉ、たまには人助けなんてものもしてみるもんだな。

早速錬金釜に投げ入れ、人数分のブレスレッドを作成することに成功。それでも3人のHPが足りなかったので、それぞれ12レベルまで上げることにした。

いよいよ準備は整った。後はひたすら祈り続けるだけである。

この壮絶な死闘を冒険の書へ書き残すことはそう容易ではない。私達が繰り広げたきた死闘を文章で表現すれば、ほんの数行で終わってしまうことさえざらだ。ましてや今回の戦いはこちらが出来ることといえば祈ることくらいである。というわけで、今回はこれを読んでいる冒険者の直観力に任せようじゃないか。とにかく、すんごく苦労しました。

そして来るべき73回戦目、順調に5人目まで賢者の魂を開放することに成功。これは何だかいけそうなきがしてきたぞ!
が…ここからラプソーンが怒涛の攻撃を開始。狂ったかのように念じボールを投げつけてくるではないか。

こちらも回復剤は大量に残っていたので、これは耐えられるかな?なんて思っていたら甘い甘い。ラプソーンの攻撃のほうが一枚上手であった。復活の杖のミスも重なり、結局力押しで負けてしまった。

あぁ〜せっかく5人まで達成できたのに残念だ…



……

あぁぁぁぁ!何なんだあの驚異的な攻撃の嵐は!あんなもん耐えられるかばかやろう!




つーか何で賢者7人もいるんだよ。

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